目の塗り方

こんな細かいの上手く塗れなさそう、とガレージキットを作る上でいちばん躊躇するところかもしれませんが、案外かんたんなやり方でなんとかなるんです。
嘘だと思ったらやってみればいいじゃない。


■概要■
各模型用塗料の、ラッカー>エナメル、ラッカー系塗料でエナメルは溶けるが、その逆は溶けないという性質を利用します。
ラッカーで下地を作ってしまえば、上にエナメルでいくらでも描いたり消したりやり直しができる、という方法です。

上塗りはリキテックスとアクリルシンナーでも同じことができますが、塗料が厚いとうまく溶けずに塗膜ごとペロンとはがれてしまう症状が出るので、薄目に溶いた塗料でやってみてください。


■用意するもの■

・つやありクリアーのスプレー(ラッカー系)
 クレオス Mr.スパークリアーなど
 トップコート(水性)や、タミヤスプレーはエナメルで溶けるという話も聞くので、避けておいたほうが無難です。
 吹きつけの道具をもってるならもちろんそっちの方がいいです。

タミヤエナメル塗料、エナメルシンナー
 この塗料がキモです。

・筆
 いちばん細い面相筆と、細めのが数本ずつあればよし。


■手順■

まず白目を残して肌色を塗ります。
画像はちょっと白が飛んでてわかりづらいですが、下地に白を塗ったあとに肌色を塗装した状態です。
髪は後でも先でもいいですが、塗装の保護のために目の塗りをいちばん最後にしたほうがいいかも。


つやありのクリアーでコートします。
これは絶対につやありにしてください、つや消しだと粒子の間に塗料が入り込んで、後の作業が上手くいきません。


エナメル塗料でまぶたのラインなどを描きこみましょう。
ここで決める必要はないので、思い切ってベタっといって大丈夫です。


エナメルシンナーを含ませた筆で、外側から削るようにラインを整えていきます。
一発で描けなくても、気に入るまで何度でもやり直しができます。
ふき取りきれずに薄く残った塗料は、消しゴムをかけてとることができます。


瞳の輪郭までできました。
自分は慣れてるので一気にやってますが、線が近い部分などはなかなか難しいので、一つの部分塗るごとにさらにクリアーを吹いてコートすると、上塗りで溶けるのを防ぐことが出来ます。
その際は遠くから薄く薄く吹くようにしましょう。
あんまりいっぺんに吹くとせっかく塗った部分が溶けます。


同じ要領で瞳の中も塗ります。
好きなイラストなどを参考にしてください。
ついでに口も塗りました。


ハイライトを入れて完成です。
全部塗り終えた後に、つや消しのクリアーを吹くと落ち着いた感じになります。
瞳はつやありにしたいという場合は、エナメル塗料のクリアーを筆で塗ります。




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